夜勤との向き合い方|介護職が語るリアルと対策
介護職にとって避けて通れないのが「夜勤」という業務です。
体力面や精神的な負担が大きく、離職理由として多くあげられます。
私も「夜勤をこの先続けられるだろうか」と不安になることが多かったのを覚えています。
ここでは、夜勤を乗り越える方法についていくつかご紹介します。
【体験談】初めての夜勤は、とにかく辛かった
私が初めて夜勤に入ったのは、まだ現場経験が浅かった頃です。
人手が足りないこともあり、指導を急ピッチで進められ、1か月も経たずに夜勤の指導が始まりました。介護現場ではよくあることだと思います。
深夜や明け方でもナースコールが鳴りっぱなしで、仮眠どころかトイレに行く時間も限られていました。
静かだなと思っても、認知症の利用者さんが夜中に廊下を歩き回り、気が付くと職員室の前を歩いていたこともあります。
施設にもよりますが、夜勤中の業務は利用者さんの対応だけではありません。
明け方にバイタルチェックをしたり、排泄介助に周ったりと、徘徊に注意して見守りをしていればいいというわけではないのです。
正直、初めての夜勤が終わったときは、眠気と疲労で倒れそうでした。
「これを何十年も続けるのか」と思うと、恐ろしくなったのを覚えています。
しかし、介護職にとって夜勤は必須の業務とされていることが多く、長く続けるためには、この夜勤業務とうまく付き合っていかなければなりません。
【解決策①】生活リズムを味方にする
- 夜勤前は軽く運動をして、90分の仮眠を取る
- 夜勤明けの日は長時間寝すぎない(2〜3時間程度)
- 朝日を浴びて体内時計をリセットする
リズムが整うと、翌日以降の疲れの残り方が変わってきます。
【解決策②】“夜勤ノート”で不安を減らす
私は独自の「夜勤用メモ」を作成しています。
利用者ごとの注意点や予想されるトラブル、スケジュールなどを書き留めておくと、いざというときに対応しやすく、不安な夜勤が減り、安心材料になります。
【解決策③】夜勤仲間と“情報共有”を密に
信頼できる仲間との連携は、夜勤の不安を大きく軽減します。
新人の頃に「何があっても落ち着いていれば大丈夫」と言われた一言が今も心に残っています。
【実例】夜勤中に実際にあったトラブル
▶ ケース1:認知症利用者の徘徊
非常口まで行き「帰る」と主張。
→「朝ですよ」と声かけし、居室へご案内し、テレビをつけて少し一緒に見ていると落ち着いてもらうことができました。
▶ ケース2:転倒による救急搬送
ナースコールで駆けつけたら頭から血を流し、倒れていた。
→看護師に連絡をして救急車を要請。家族への連絡と記録に追われ、仮眠の時間が取れないということもありました。
【体調管理テク】夜勤中の眠気・疲労に効いた工夫
- 仮眠は30~90分。長く寝すぎると起きるのがつらくなることも。
- 明け方は冷たいお茶+ストレッチでリフレッシュ。
- 夜勤中のご飯は軽めに。おにぎりやサンドイッチがおすすめ。
【注意点】
・無理に夜勤を続けると心身の健康を損ないます。健康に勝るものはありません。
・施設によっては仮眠が取れない場合もあります。職場環境の見直しも選択肢に。
【まとめ】夜勤は慣れ+工夫で乗り越えられる
夜勤は決してラクではありません。
介護職員の待遇は少しずつ見直され、私が夜勤を始めた頃よりも夜勤手当が上がったと感じています。
手当のために夜勤を頑張っている人も多いかもしれませんが、夜勤は「慣れること」と「工夫すること」で負担を軽減できます。
あなたの経験や工夫も、きっと誰かの支えになります。
ぜひコメント欄で体験談をシェアしてください。
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